FIで使われるマスタ

5.2 FIで使われるマスタ

FIで使われるマスタデータの種類には、以下のようなものがあります。

SDモジュールで設定するBP（得意先）マスタに対し、FIモジュール用の設定を追加します。
得意先とのお金のやり取りに必要な情報を設定するために使います。

MMモジュールで設定するBP（仕入先）マスタに対し、FIモジュール用の設定を追加します。
仕入先とのお金のやり取りに必要な情報を設定するために使います。

得意先に対して与信チェックを行うかを判断するマスタです。
なお、与信とは、得意先の会社の財務状況を元に、取引上信頼できる相手かを確認することです。

取引先とのお金のやり取りをする銀行口座情報をマスタとして設定したものです。

会計仕訳で使用する勘定をマスタとして設定したものです。
会社の人件費、現金、買掛金等の勘定科目を登録します。

為替を表します。
レートマスタを設定することで、外貨通貨額を国内通貨額に自動換算することができます。

費用（コスト）を計上するためのマスタです。
費用を管理する単位となる部署や製造工程を設定粒度とすることが多く、債務の処理で使われます。

費用と収益の差額である利益が集計されるマスタです。
利益を管理する単位を定義し、債権の処理で使われます。

すべてのマスタを必須的に使うのではなく、必要なものだけを使うことになります。
このテキストでは主に「勘定コードマスタ」、「BPマスタ」および従来型の「得意先マスタ」・「仕入先マスタ」に限って説明していますが、念のため各内容に目を通していただければと思います。