FIモジュールの組織単位

3.1 FIモジュールの組織単位

1. FIモジュールの組織単位

SAP は会社の財務会計処理を行うために「どの会社で」「どの範囲で」記録・集計するかを決める仕組みを持っています。

後続の各伝票・テーブルに頻繁に登場するキーワードを理解しておく必要があるため
この単元では、財務会計をする上で必要になる構成要素ついて学んでいきます。

FI の主な構成要素

会社コード

会計処理の最小単位。会社コードごとに決算書(貸借対照表・損益計算書)を作成。

事業領域

部門や地域ごとに損益を分けて管理したい場合に使う単位。

管理領域

管理会計(CO)で使う単位。複数の会社コードをまとめて原価や利益を管理できる。

セグメント

国際会計基準(IFRS など)で必要となる「事業ごとの報告単位」。外部報告用に使われる。

利益センタ

社内の部門ごとの収益・費用を記録し、業績を把握するための単位。

償却表

「モノの値段を何年でどれくらいずつ減らすか」のルール一覧表

償却領域

そのルールを“用途別(帳簿用・税務用 など)に別々に計算するための枠”


NEXT>> 3.2 会社コード