FI(財務会計)モジュールとは
1.2 FI(財務会計)モジュールとは
FIモジュールの基本概念
◆FIモジュールのメイン機能◆
発生したすべての取引を即時に記録(仕訳として記帳)し正確な帳簿(※)を自動生成しレポート(報告書)を作成する。
※帳簿:会社のお金やモノの動きを、いつ・いくら・何のために動いたかを公式に残す “台帳”
◆目的◆
帳簿に基づき株主・金融機関・取引先・税務当局へ財務情報を報告し
利害関係者の意思決定を支援するとともに、法令遵守と企業信用の維持を図る。
◆ポイント◆
• Financial Accounting=財務会計をする機能をSAPではFIモジュールと呼ぶ
• 国や地域の会計基準に合わせた設定が可能
FIとCOの違いとは?
SAP の会計モジュールには、今回取り扱うFI(財務会計)とは別に CO(管理会計)というものがあります。
役割は共通して会計データ管理ですが、大きな違いは 「誰に向けた情報を作るか」 です。
上記の表から、その違いについてまとめた内容を見ていきましょう。まず用途についてです。
FIモジュールは、社外向けレポートのために使われます。COは、社内向けレポート作成のために使われます。
具体的な例をみると、FIモジュールには財務諸表、貸借対照表、損益計算書などが該当し、COは原価差異分析を含みます。
本テキストでは社外向けのレポート(報告書)を作成するための基となる
帳簿にどのように情報を登録していくのかFIモジュールを用いて学んでいきます。