SAP標準機能(例:FIモジュール)

3.1 SAP標準機能(例:FIモジュール)

SAPの標準機能を扱う

本章では、SAP S/4HANA を実際に操作しながら、企業の会計業務(FI:財務会計)の基本画面とデータの見え方を確認します。
第1章・第2章で学んだ「ERPはデータを一元管理する」という考え方が、実際の画面操作の中でどのように現れるのかを体感することが目的です。
本章で扱うのは、FIモジュールの標準機能(標準トランザクション)です。
具体的には、会計伝票の照会、総勘定元帳の明細照会、取引先マスタの照会など、日常業務で頻出する画面を例として取り上げ、画面の見方や基本的な操作手順を確認します。
なお、本章は標準機能の操作体験が中心です。

登録・照会画面 :伝票照会

これから、会計伝票の内容を確認する画面(伝票照会)を操作します。
会計伝票は、取引の記録 を「いつ・どの勘定に・いくら計上したか」という形で残したものです。
この画面では、伝票番号を指定して、登録された取引内容を確認します。
まずは「伝票の詳細を理解する」ことよりも、伝票が SAP に保存され、照会画面から参照できるという点 を体感しましょう。

① SAPメニューから、「会計管理」→「財務会計」→「総勘定元帳」→「伝票」→「FB03 – 照会」を選択するか、入力欄にトランザクションコード「FB03」を入力して伝票登録画面に遷移します。

② 照会したい「伝票番号」 、「会社コード」 、「会計年度」を入力してENTERを押下します。


※伝票番号が見つからない場合

■ある程度条件を特定できる場合
もしFB03で伝票番号が分からない場合、メニューバーの「伝票一覧」から一覧検索を行い、抽出条件を入れて実行し、見つかった伝票番号を選んで照会します。抽出条件を入力して、 F8(実行)を押下します。

③ 伝票番号を選択してF2(選択) を押下するか、ダブルクリックして内容を確認します。

帳票画面:勘定残高照会

下記の手順については伝票の削除などについて結果が確認できない場合がありますので、手順だけご参考に進めていただければと思います。ご参考までによろしくお願いいたします。

次に、勘定残高照会(元帳の照会) を操作します。
元帳とは、会計伝票で記録された取引を、勘定科目(お金の種類のような分類) ごとにまとめて見られる一覧です。
この画面では、1件ずつの伝票を見るのではなく、期間内の合計や残り(残高)をまとめて確認できます。
ここでは、伝票の結果が元帳に反映され、全体の状況を一覧で把握できる点を体感しましょう。


① SAPメニューの「会計管理」→「財務会計」→「総勘定元帳」→「勘定コード」で遷移するか、トランザクションコード「FAGLB03」を入力して「勘定残高詳細」を起動します。

② 抽出する条件を設定して、「実行」ボタンを押下します。

③ 表示された勘定残高のうち、金額をダブルクリックします。

④ 伝票番号を選択して、伝票照会アイコンをクリックすると、勘定明細の内訳が確認できます。

マスタ:仕入先マスタ

最後に 仕入先マスタを操作します。
マスタとは、業務で何度も使う基準情報をまとめて登録しておく仕組みで、仕入先マスタには 仕入先(取引先)の基本情報(名称、住所、支払条件など)が保存されています。
ここでは、取引のたびに同じ情報を入力するのではなく、マスタとして登録した情報を呼び出して使うというSAPの基本的な考え方を確認しましょう。


① SAPメニューの「会計管理」→「財務会計」→「債務管理」 →「マスタレコード」→「FK03 – 照会」に遷移するか、トランザクションコード「FK03」を入力して仕入先照会を起動します。

② 表示したいマスタ情報を設定し、ENTERを押下します。

③ 仕入先マスタの住所情報が表示されることを確認し、「次画面」をクリックします。

④ さらに「次画面」をクリックすると、仕入先マスタの会計情報が表示されます。


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