第9章 動的な処理を行う
9.1 Webアプリケーションのファイル構成
Webアプリケーションとは「Webの技術を利用して構築されたもの」のことを指します。このWebアプリケーションの作成する場合の基本構成としては以下に示す2つになります。
Webアプリケーション(1機能)を複数のファイルで構成
この方法はこれまでの学習でよく目にしてきた方法です。
入力フォーム画面からの情報を、別画面に送って処理するような場合に用いることが多いです。
図 9.1.1:複数のファイル
Webアプリケーション(1機能)を単一のファイルで構成
1つ目の方法を単一のファイルで行う方法になります。
初めてWebページを表示させた場合は「入力フォーム画面」、入力フォーム画面から送信ボタンが押されてWebページを表示させた場合は「結果表示画面」を、条件分岐文を使って表示の切り替えを行います。
図 9.1.2:単一ファイルのWebアプリケーション動作
1つ目の方法は1つのファイルに対して必要な処理だけを記述するため、プログラムに慣れていない人でも作成が簡単です。しかし、機能が増えると作成するファイルもそのぶん増えてしまい、管理が大変になります。
それに対して2つ目の方法はファイルが少ないぶん管理面では楽になりますが、1つのファイルの中に色々な処理を記述するため、ある程度プログラムに慣れてからでないと作成が難しくなります。
1つのファイルでWebアプリケーションを作成する方法については、9.3節で詳しく説明していきます。