SDの伝票

4.1 SDの伝票

1. SDの伝票

SDにおける主要プロセスの中で、各伝票が登録される流れを見ていきましょう。

黄色で表現されているテーブルは、起票される主なテーブルを指します。
それぞれが前段や後続の機能と密接に繋がっていることを表しています。

プリセールスが「引合」「見積」または「基本契約」から始まり、
受注在庫引当で「受注」が作成されます。
受注を元にして出荷で「出荷」がさらに派生して、
「転送指図」「シップメント」が作成され、出庫確認をすると「出庫」が作成されます。
「出庫」では、FIに連動して会計転記後「品目在庫勘定」が変動します。
また、出荷を元にして請求で「請求」が起票されます。
「請求」はFIに連動して会計転記後「売掛金勘定」が変動します。
右側のMMやPPのボックスは在庫変動や在庫調達によって関わってきますが、
この資料では詳細な説明を割愛させていただきます。

この単元では、各単元で発生する伝票発行の内容を中心に説明していきます。
この章では、SDのプロセスの中で生成される3つの伝票、
①受注伝票、②出荷伝票、③請求伝票について順を追って説明していきます。

SDにおける伝票:伝票フロー

次は伝票フローについて説明します。

販売管理プロセスの伝票は、伝票フローによって相互リンクされています。
これによって、いつでも販売管理プロセスの履歴と現在のステータスにアクセスすることができます。
伝票フローは、リンクされた伝票の一覧として表示することができます。
一覧の呼出元の伝票に応じて、前後の伝票が全て表示されます。
この一覧から関連伝票の照会や、伝票のステータス概要の呼出を行うことができます。
伝票フローは伝票ヘッダと伝票明細レベルで更新されます。

提示されている図の伝票の例についてみていきましょう。
ます、起点となる伝票を元に前後の伝票情報を照会します。
サンプル例の場合は受注伝票機能(受注6839)から遷移して
伝票フローを照会しています。
伝票照会機能により選択した伝票の照会が可能になっています。
例えば、出荷伝票80002832にカーソルをあてて「伝票照会」を押すと、
出荷伝票80002832が照会されます。
機能の目的としては伝票の進捗状況を確認することにあります。
またこれらの情報は、後述のテーブル関連図で表されるVBFAテーブルに格納されています。
現段階では、参考程度にしてください。


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