販売エリア
3.3 販売エリア
3. 販売エリア
販売エリアとは、
販売組織、流通チャネル、製品部門の組み合わせ(集合体)のことです。
販売伝票(受注伝票など)の登録やマスタデータの登録は、1つの販売エリアで処理されます。
1つの販売エリアは、1つの会社コードのみに属します。
このように販売組織、流通チャネル、製品部門で構成されて、
一般的な企業でいう事業部、代理店、インフラの関係性を持っていると
理解していただければと思います。
※営業所は、販売拠点の物理的な場所、地域をグループ化するためのモノです。
※営業グループは営業所の下位概念です。
この図は、「販売組織」「流通チャネル」「製品部門」と「販売エリア」を図解で表したものです。
販売エリアはあくまで紐づけ情報であり、相関関係は存在しません。
この例では東京(支店)と大阪(支店)で、
異なる販売ルートがあることを表現したものになります。
販売組織「1東京」の下に流通チャネル「2小売取引」と「5インターネット」があり、
「2小売取引」の下に製品部門「2オートバイ」と「3コンピュータ」があります。
また、「5インターネット」の下には、「3コンピュータ」があります。
製品部門の「3コンピュータ」は「2小売取引」の下にも、「5インターネット」の下にもありますが、
コードとしては1つになります。同じ値です。
そして、販売組織「2大阪」の下にも「1東京」同様に販売ルートがあります。
販売組織「2大阪」の下に流通チャネル「1卸売取引」があり、
「1卸売取引」の下に製品部門「2オートバイ」と「1ポンプ」があります。
製品部門の「2オートバイ」は販売組織「1東京」の下にも販売組織「2大阪」の下にもありますが、
コードとしては1つになります。これらも同じ値です。
販売エリア:①販売組織
販売組織とは、商品やサービスを販売するために必要な組織です。
販売組織は会社コードの次に位置づけされる4桁のユニークなコードです。
-
販売組織は、商品・サービスの流通、販売条件、製造物責任と償還請求権などの
責任の範囲単位で設定します。 - 地域別、国別など市場を分類する目的にも使用されます。
-
1つの販売組織は、1つの会社コードのみに割り当てられます。
逆に1つの会社コードに複数の販売組織を割り当てることも可能です。 - 販売組織ごとに固有のマスタデータを入力、管理することができます。(例:得意先マスタ)
-
販売管理における全ての業務処理(受注、出荷、請求の全明細)は、
いずれか1つの販売組織に属することになります。
販売エリア:②流通チャネル
流通チャネルとは、商品・サービスの販売経路を表します。
流通チャネルは、商品などの流通手段を表す2桁のユニークなコードです。
- 流通チャネルは、販売品目を得意先に届ける手段です。
- 流通チャネルは、得意先に商品やサービスを流通するための形態のことです。
- 複数の流通チャネルを複数の販売組織に割り当てることができます。
例:卸売取引、小売取引、インターネット取引
販売エリア:③製品部門
製品部門とは、販売する製品を分類するための製品グループを表します。
流通チャネルと同じく、販売組織に割り当てられる2桁のユニークなコードです。
- 製品部門は、製品ラインを表現します。
- 製品部門を利用して、品目とサービスをグループ化することができます。
- 1つの販売組織は、その責任下にある複数の製品部門を割り当てることができます。
-
1つの製品部門を複数の販売組織に割り当てることができます。
例:オートバイ、オプション部品、サービス