ベーシックビューの編集

2. ベーシックビューの編集

2. ベーシックビューの編集

次に、ベーシックビューを編集してみましょう。

① アノテーションの編集を行います。

② 以下の内容を参考にアノテーションを編集していきましょう。

アノテーションの種類 内容
@AbapCatalog.sqlViewName ABAPディクショナリに登録される、CDSビュー名となる ZIYYMMnnn_s1_1
@AbapCatalog.compiler.compareFilter フィルターの評価の仕方

TRUE: The filter conditions are compared and, if they match, the associated join expression is evaluated only once.
FALSE: A separate join expression is created and evaluated for each filter condition.
TRUE
@AbapCatalog.preserveKey 参照するテーブルのKeyをCDSビューのKeyとする TRUE
@AccessControl.authorizationCheck ABAPから呼ばれた場合の権限チェック #NOT_REQUIRED
@EndUserText.label CDSビューの内容説明(60文字) 任意

ビュー命名時の注意点

①SQLビューとCDS Entityは同じネームスペースを使うため、それぞれ別の名前を設定する必要があります。
例)CDSビュー:ZI_SAMP
  sqlViewName:ZISAMP

②一般的に使われる命名方法を参考にしましょう。(現場によって、命名が変わる場合もあります。)

項目 技術名称
ベーシックビュー I_
コンポジットビュー I_
コンサンプションビュー C_

③CDS View名は文字数の制限があります。入力は30文字まで可能ですが、26文字を超えてしまうと 「The entity view name XXX(設定名) exceeds the allowed length of 26 characters」という警告メッセージが出力されるため、注意しましょう。

④一度有効化(Activate)したsqlViewName は変更できません。作り直しが必要です。 (SQL view 既存名 cannot be renamed as 変更名; DDL source is already shipped エラー)

ポイント

アノテーション(注釈)は、SAPにて事前定義されており、大きくABAP注釈と、コンポーネント注釈の2つに分かれています。

  • ABAP注釈は、ABAPで利用する際の情報を追加できます。
  • コンポーネント注釈は、OdataやUIなどのコンポーネントを利用する際の情報を追加できます。


② 定義部分(データ取得元テーブル、項目定義)の編集行います。

③ 以下の内容を参考に定義内容を編集していきましょう。

編集 内容
data_source_name define view ZIYYMMnnn_samp1_1 as select from data_source_name define view ZIYYMMnnn_samp1_1 as select from zstudents

④ {}の範囲内で「Ctrl + Space 」を押下します。
⑤ 「Insert ALL Elements(テンプレート)」 をダブルクリックします。

⑥ CDSビューの項目が定義されていることを確認しましょう。

⑦ 内容に間違いがないかの確認の為、チェック(Ctrl + F2)を押下します。
⑧ その後、有効化(Ctrl + F3)を押下します。

これで、ベーシックビューが編集されました。


※チェックの段階でエラーが起きてしまう場合には、エラーメッセージが表示されます。 例として、データソース名が間違っている場合を想定してみましょう。


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