請求書伝票

4.5 請求書伝票

請求書伝票の登録

  • 請求書伝票は、複数の入庫伝票(発注参照)、または発注伝票に対して複数の請求書を登録できます。
  • 参照伝票の基本的な請求書に関する基準が同じ場合、複数の伝票を1件の請求書伝票にまとめることができます。

その基準の例としては、請求元(仕入先)、請求日、支払条件や通貨などがあります。

この「請求書伝票(Billing Document)」は、SDでは請求伝票、MMでは請求書伝票、あるいは請求書照合伝票などと表されます。
これらの請求伝票は、請求プロセスの結果として登録され、1つ以上の業務トランザクションの請求関連データが含まれる観点では同じです。
ですが、それぞれの伝票が格納されるテーブルの観点はまったく別物になります。

イメージ図は、請求書伝票が前の伝票(入庫)を参照して登録することができることを表しています。
ただし画面から指定するのはあくまで発注伝票明細になります。入庫済みの発注伝票を指定することによって情報がコピーされるため、入力の簡略化ができます。

表記上は実体のデータに即して入庫と表現させていただきます。
また、多数:1の場合、展開される請求書1には明細1に入庫1が、明細2に入庫2が紐づくようになります。1:多数の場合はその逆の発想になります。

請求元(仕入先)という表現についてですが、請求書伝票のキーはあくまで請求元になります。
入庫までは「仕入先」を意識しているため、仕入先と併用して記載しています。
仮に仕入先と請求元が異なる場合は、上記の複数:1のケースでも請求元レベルで同一にならない可能性があります。
今回のサンプルはわかりやすく理解しやすいように仕入先と請求元が同一のもので説明させていただきます。

請求書伝票の構造

次は、請求書伝票の構造について説明します。

請求伝票ヘッダ

伝票ヘッダのデータは伝票全体に対して有効です。ヘッダには請求元や請求日などのデータが含まれます。

請求伝票明細

請求書伝票の各明細には、明細固有のデータ(品目、請求数量、請求金額など)が含まれています。
各請求書伝票には、複数の明細を登録することができます。

請求書伝票にもヘッダと明細があり、基本的な伝票構造の考え方は発注と同じです。


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