購買依頼伝票

4.2 購買依頼伝票

まず購買依頼伝票の登録について説明します。

購買依頼伝票は、発注処理の起点の伝票です。
必要となる品目、またはサービスの数量を購買部門に依頼する行為です。
購買依頼では、すでに登録されている購買依頼伝票を参照して登録することができます。
複数の購買依頼を１件の依頼にまとめることができます。
また、逆に１件の購買依頼を複数の依頼に分割して登録することもできます。
上記までが、直接的な登録手段方法です。
購買依頼は別のコンポーネントより間接的に登録されるケースがあります。
（例：外部調達品の場合でSDやMRPを介して在庫の補充が必要になった場合など）

上記イメージ図は発注伝票が前伝票を参照して登録することができることを表しています。
これによって必要な情報がコピーされるため、入力の簡略化ができます。
また、多数:1の場合、展開される発注1には、明細1に依頼1が、明細2に依頼2が紐づくようになります。

次は、購買依頼伝票の構造について説明します。

購買依頼にはテーブルとしての伝票ヘッダの概念がありません。
必要となる品目と数量、納入期日、それから供給元を指定することができます。

購買依頼伝票にはヘッダの概念はありませんが、明細の集合体として、ピンク色で表している伝票単位は存在します。その中に黄色い枠で表した明細があります。
明細は品目、数量、納期、プラント/保管場所、仕入先などで分かれます。

購買依頼伝票を作成するにあたって、事前に以下のマスタやカスタマイズの登録・設定が必要です。

マスタ
・仕入先マスタ（一般データ、会社コードデータ、購買組織データ）
・品目マスタ（基本データ、プラントデータ、購買組織データ（、MRP/作業計画データ））
・購買情報マスタ（一般データ、購買組織データ）　※任意項目
カスタマイズ
・会社コード
・購買組織、購買グループ、プラント、保管場所
・伝票タイプ（購買依頼）