MM(在庫購買管理)モジュールとは

1.3 MM(在庫購買管理)モジュールとは

MMモジュールの基本概念

SAPのモジュールの中でも、 MM(Material Management)モジュールは、
在庫の管理と購買の管理を行う専用のモジュールです。

MMにおける主要プロセス

MMの購買管理は、主に以下の4つのプロセスで行われます。

  • 購買依頼(ME51N)
  • 購買発注(ME21N)
  • 入庫(MIGO)
  • 請求書照合

※各プロセスの詳細はプロセスの章で詳しく説明します。

MMの基本ビジネスシナリオ

MMでの購買管理がどのように行われるか、実際ビジネスシナリオを想定してみましょう。
企業では、必要とする各資材を購入する必要があります。
この資材とは、事務用品などの物理的なものはもちろん、弁護士の顧問料のサービスを含めます。企業内の各部門で個別に購入を行う場合もありますが、規模が大きい企業の場合、購買を管理するための専門部署があり、価格・仕入先などを見積段階で検討し、購買を行う形で業務を行います。
イメージで表すと、下記のようなイメージになります。

①まず部内で必要なもの・サービスを購入するにあたり、各部門は購買部門に対する依頼を出します。(購買依頼)

②購買部門は、届いた依頼を検討し、仕入先を決めて依頼に基づき発注伝票を作成し、発注を行います。(購入発注)

③仕入先は、送られた発注伝票を基に、必要な資材を納品します。仕入先から送られた資材が届き、企業側でそれを確認することで、正式に入庫作業が行われます。(入庫処理)

④納品が行われた後、仕入先は発注元企業に対して請求書を送付します。仕入先からの請求書と、企業が出した発注の内容が一致しているか照合します。照合の結果、内容に不一致が無いようであれば、仕入れ先に対して債務を計上します。(請求書照合)


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