(従来型の)仕入先マスタ
5.8 (従来型の)仕入先マスタ
8. (従来型の)仕入先マスタ
仕入先に関する情報を一元的に管理するためのマスタデータです。
購買や会計で必要となる取引先情報がまとめられています。
できること
- 仕入先の基本情報(住所や連絡先など)を登録・管理できる
- 購買組織単位での条件(支払条件や取引条件など)を設定できる
- 会社コード単位での会計関連データ(勘定コードや支払処理など)を管理できる
目的
- 仕入先との取引をスムーズに行うために、必要な情報を部門ごとに整理して管理すること。
- 購買部門:発注や調達に必要な情報を利用
- 経理部門:仕訳や支払処理に必要な情報を利用
仕入先マスタは以下の 3 つのデータで構成されています。
① 一般データ:購買・会計で共通して使うデータ(例:住所、連絡先など)
クライアント全体で有効
② 購買組織データ:購買管理に関連し、特定の購買組織にのみ有効
③ 会社コードデータ:会計管理に関連し、特定の会社コードにのみ有効
仕入先マスタ・①購買組織データ
購買組織ごとに必要となる情報を管理するデータです。購買に関する条件や取引先の役割を定義します。
できること
- 仕入先ごとに購買条件(納期、価格、取引条件など)を管理できる
- 購買伝票(発注伝票など)に必要な取引先機能を設定できる
目的
- 購買活動を正確かつ効率的に進めるために、購買組織単位で仕入先との取引ルールや役割を整理・管理すること
ポイント
- 「購買データ」と 「取引先機能」のタブに分かれて構成されている
- 取引先機能 の“仕入先、納入先、請求元、支払人”などは後続処理に必要なため、必ず指定
※マスタで定義された内容が初回に提案されるが、発注処理中に異なる取引先を指定することも可能
イメージで表しているものは、仕入先マスタという大きな括りの中の 1 つのテーブルです。
これは、購買組織に紐づいた情報を管理するためのテーブルです。基本的にメンテするのは MM 担当者になります。
仕入先マスタ・②一般データ
一組織(会社コードや購買組織)に依存せず、購買と会計の両方で共通して使われる基本データです。
できること
- 仕入先の基本情報(住所や連絡先など)を管理できる
- 会計処理や購買処理の双方で利用できる共通データを登録できる
目的
- データを集中管理することで、組織ごとに同じ情報を繰り返し登録する必要をなくす
- 購買部門と会計部門の双方で一貫した仕入先情報を使用できるようにする
ポイント
- 「住所」「管理データ」「支払処理」「取引先担当者」のタブで構成される
一般データは仕入先マスタという大きな括りの中の 1 つのテーブルです。
このデータは、モジュール共通になっているため、MM 担当者がメンテした情報を FI 担当者が使用することになり、FI 担当者が変更すると MM 担当者にも影響を受けることになります。
仕入先マスタ・③会社コードデータ
仕入先の会計管理に関連するデータです。会社コード単位で管理され、会計処理に必要な情報を保持します。
できること
- 会社コードごとに個別の会計データを管理できる
- 支払処理や連絡文書の管理が可能
- 源泉徴収税など、税務関連の設定ができる
目的
- 会社ごとに正しい会計処理を行い、法的要件や支払業務を確実に遂行すること
ポイント
- 「会計情報」「支払処理」「連絡文書」「源泉徴収税」 のタブで構成される
会社コードデータでは会社コードに紐づいた情報を管理することになります。こちらの情報は FI 担当者が管理していることが多いです。
こちらに提示しているデータは一部であり、他にもタブや固有ブロックごとに情報がそれぞれのテーブルで管理されています。
この資料の目的は、1 つの大きなマスタに従属しているテーブルが幾つかあることを提示する資料になっているため、その点を理解していただければ大丈夫です。