SAP とは
1.2 SAP とは
SAPとは
SAP(エスエーピー※)は、ドイツに本社を置く、企業向け(エンタープライズ向け)ソフトウェアを提供する会社です。
ERPをはじめとする企業の基幹業務を支える製品群を提供しており、世界中の多くの企業で利用されています。
※正式名称は「SAP SE (エスエーピー・エスイー)」です。
SAP社のERPパッケージ
SAPのERP製品は、時代とともに発展してきました。
代表的には、従来の SAP ERP(SAP ECC)から、現在主流の SAP S/4HANA へと移行が進んでいます。
本研修では、S/4HANAを前提に、ABAPによるアドオン開発の基礎を学習します。
R/3(アールスリー)
SAPが有名になった製品で、
『R』はリアルタイムを意味する。
ERP6.0(ECC6.0ともよばれる
現在の多くの企業が利用。
2027年でサポート期限が切れる(=EOSL)
S/4 HANA(エスフォー ハナ)
最新の製品、『S』はシンプルを意味する。
S/4HANAでは、業務の見直しやシステム刷新と合わせて導入されることが多く、導入・移行は大規模プロジェクトになる場合があります。また、導入・移行に伴い、開発者は以下のような対応を行います。
- 新要件に伴うプログラムの新規作成
- 既存機能の変更・廃止に伴うプログラム修正
- 画面(例:SAP Fiori)や連携機能の開発
- パフォーマンスの確認・改善
導入企業
SAPのERPは、商社・製造・流通など幅広い業種で導入されています。 導入事例はSAP公式サイトでも紹介されており、国内でも多くの企業で採用されています。
モジュール
SAPのERPパッケージには、様々な業務に対応した機能群が用意されています。 それらをモジュール(=コンポーネント)と呼びます。 企業は、自社の業務範囲に合わせて、必要なモジュールを選択して導入します。
代表的なSAPモジュール
他にも、さまざまな企業の業種、業態に合わせたモジュールが用意されています。
たとえば、下記のようなケースがあると想定しましょう。
・A社では、財務会計(FI)・管理会計(CO)・購買(MM)・販売(SD)を対象業務として管理する。
・製造業ではないため、生産管理(PP)は導入対象外とする。
この場合、利用するモジュールの候補は次となります。
- 利用モジュール候補 → 財務会計(FI)、管理会計(CO)在庫・購買管理(MM)、販売管理(SD)
- 利用不要なモジュール → 生産管理(PP)
実際どのモジュールを利用するかは、SAP導入プロジェクトの「構想立案フェーズ」にて 決定される事が多いです。また、既存システムの状況によっては、在庫・販売など一部業務は既存システムを継続利用し、SAP側では会計領域を中心に導入する、といった形で内容が決まります。