エラーの例

3.4 エラーの例

 プログラミングを行なっていると、様々なタイミングでエラーが発生する可能性があります。
 エラーには、Javaプログラムの文法上の問題があったときに発生するコンパイルエラーと、実行することが不可能な処理を行なおうとしたときに発生する実行時エラーの2つがあります。

3.4.1 コンパイルエラー

 コンパイルエラーは、Java言語の文法に誤りがあり、コンパイルができない場合に発生します。
 コンパイルエラーの代表的な例として、次の3つがあります。

1. 全角文字を使ってしまったケース

図3.4.1 コンパイルエラーの例(3)

2. ; (セミコロン)を付け忘れたケース

図3.4.2 コンパイルエラーの例(1)

3. ブロックの閉じ括弧を記述し忘れたケース

図3.4.3 コンパイルエラーの例(2)

また、このほかにも、プログラミングを行なっているときに間違いやすい記号があります。下の図を見て、注意してください。

図3.4.4 間違いやすい記号

ついでに以下に示すよくあるエラーにも注意すれば、エラーは激減するでしょう。

  • ’{’ と ’}’ の対応が取れていない
  • ’(’ と ’)’ の対応が取れていない
  • 二重引用符(ダブルクォーテーション)“ の対応が取れていない
  • 大文字と小文字の違いがある
  • クラス名とファイル名が不一致である

3.4.2 実行時のエラー

 Javaの文法上には問題がなくても、使い方に問題があった場合に発生するエラーを実行時エラーといいます。
 例えば、プログラムの計算で、「数を0で割る(0で除算)」というような、「実行することが不可能な処理」を行なおうとしたときに起こります。

1. 0で除算したケース

図3.4.5 実行時エラーの例(0で除算)

NEXT>> 3.5 本章のまとめ