本章のまとめ
10.7 本章のまとめ
この章では次のようなことを学習しました。
- 既存のクラスの機能を継承したクラスを作成できる。
- 機能を継承したクラスをサブクラス、継承元のクラスをスーパークラスと呼ぶ。
- サブクラスは、スーパークラスの変数、メソッド全てを継承する。
- サブクラスのインスタンスからスーパークラスの変数、メソッドを利用できる。
- サブクラス内ではsuper()関数で、スーパークラスの特定のメソッドを呼び出すことができる。
- スーパークラスと同一のメソッドをサブクラスで再定義することで、サブクラスのメソッドが優先になる機能をオーバーライド機能と呼ぶ。
- 1つのスーパークラスの機能を継承した複数のサブクラスを作成できる。
- 複数のスーパークラスの機能を継承したサブクラスは作成できる。
- 抽象クラスでは処理内容が決まっていない抽象メソッドを定義することができる。
- 抽象クラスから直接、インスタンスを生成することはできないため、継承することが前提のクラスである。
- 抽象クラスを継承する際、抽象クラス内で定義された抽象メソッドは必ずオーバーライドしなければならない。
既存のクラスを利用することで、足りない機能部分の設計に集中することができ、効率的にプログラム作成をしていくことができます。クラスの継承を行うことで様々な制約が出てきますが、それを補って余りあるクラスの強力な機能の1つ言えます。
このクラスを拡張する仕組みは大変有用ですので、必ず行えるように覚えておいて下さい。