インクリメントとデクリメント

6.2 インクリメントとデクリメント

 プログラムでは、変数の値を1つずつ増やしたり、逆に1つずつ減らしたりする演算がよく使われます。
 それをプログラムで表現するには「a = a + 1」や「a = a-1」と書くのが簡単ですが、「a += 1」や「a -= 1」のように書く方法もあります。
 指定された変数の値を1つ増やす処理をインクリメントといい、1つ減らす処理をデクリメントといいます。

6.2.1 インクリメント、デクリメントを使ったプログラム

 インクリメントとデクリメントを使って、その違いを確認してみましょう。

ソース・フォルダ:/Desktop/Python入門テキスト
ファイル名    :第6章.ipynb
アクセスURL   :http://localhost:8888/notebooks/Desktop/Python入門テキスト/第6章.ipynb

➢ 第6章.ipynb/ 6.1.4 算術演算子の優先順位を確認するプログラム

	num1 = 9
	num2 =9
	
	print(‘--- インクリメント --- ‘)
	# 初期値の表示
	print(num1)
	# num1の値をインクリメントする
	num1 += 1
	# インクリメント後の値の表示
	print(num1)
	
	print(‘--- デクリメント --- ‘)
	# 初期値の表示
	print(num2)
	# num2の値をデクリメントする
	num2 -= 1
	# デクリメント後の値の表示
	print(num2)
	

実行結果

解説

 6行目では、int型の変数numに代入されている値である9をそのまま表示しています。
   6: print(num)

 8行目は、変数numにインクリメントを行っているので、10行目が実行されるとその結果として10が表示されます。
   8: num += 1
   9: # 前置インクリメント後の値の表示
   10:print(num)

 また14行目では、int型の変数num2に代入されている値である9をそのまま表示しています。
   14: print(num)

 そして16行目では、変数num2にデクリメントを行っているので、18行目が実行されるとその結果として8が表示されます。
   16: num2 -= 1
   17: # インクリメント後の値の表示
   18:print(num2)


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