Templateの仕組み用
5.1 Templateの仕組み
ここまでは、表示する内容をテキストとして用意し、出力させてきました。しかし、現実問題としてこのようなやり方では、本格的なWebページは作成できません。HTMLファイルなどをあらかじめ用意しておき、それを必要に応じて読み込んで表示する仕組みが必要でしょう。こうした場合に用いられる表示用データが「Template(テンプレート)」と呼ばれるものです。
Templateは、MTVアーキテクチャーのT(Template)に該当します。
MTVの内、前章までで習ってきたView(Ｖ)は特定のアドレスにアクセスした時に最初に呼び出されるもので、このView(Views.py内の呼び出される関数)にてWebページとして表示する内容を決定することができましたが、この時、テキストではなく予め用意したHTMLをWebページとして表示させることができ、この表示用データこそがTemplateということです。
また単純に「HTMLのコードを読み込んで表示する」というだけでなく、必要に応じてさまざまな変数などの情報をHTML内にはめ込み、表示させるような機能を持っています。これにより、プログラム内から画面の表示を操作することが可能になります。
図 5.1.1: MVCモデル