第12章 PHPとデータベースの連携
12.1 PHPプログラミングとデータベース
これまでの学習の過程でXAMPPとEclipseを利用して開発環境を準備していますが、XAMPPに標準で付いているデータベース(MariaDB)をPHPプログラム入門では利用しませんでした。Webアプリケーションを作成するうえで大量の情報を扱いたい場合、データベースとの連携が欠かせません。まず簡単にPHPとデータベースの処理の流れについて知っておきましょう。
ユーザー開発環境でデータベースと連携した処理の流れは、以下の図12.2.1のようになります。
図 12.1.1:データベースアクセスを組み込んだPHP処理の流れ
① Webブラウザからの要求(HTTPリクエスト)をWebサーバへ送る。
② Webサーバは要求に応じたPHPファイルへ処理を行わせる。
③ PHPからデータベースへアクセスする。
④ データベースからの結果を受け取り処理を行う。
⑤ PHPとデータベースの情報の処理結果をWebサーバへ応答する。
⑥ HTML文章形式のデータをWebブラウザへ応答(HTTPレスポンス)する。
③④のデータベースとのやりとりの流れが追加されているのみで、後は従来のPHPが動作する流れと同じです。
PHPからデータベースへアクセスする方法は、各データベース専用の組み込み関数を手順を守って利用することで簡単にアクセスできます。
次節よりデータベースを使ったWebアプリケーション作成について詳しく学習していきますので、この流れを覚えておいてください。