ケーブルの分類方法
ケーブルの分類方法
主なケーブルの種類
代表的なケーブルの一覧
では物理層の代表的な機器の一つであるケーブルについて確認していきましょう。まずは以下、代表的なケーブルについて紹介します。
- ツイストペアケーブル
- 光ファイバケーブル
- 同軸ケーブル
- シリアルケーブル
ツイストペアケーブル
「ツイストペアケーブル」とは2本の芯線(銅線)を1組として複数組より合わせひとまとめにしたケーブルです。芯線をねじらせることでノイズを防ぎやすくします。
シールドが無いものは「UTPケーブル」、有るものは「STPケーブル」と分類されます。
![](https://kanda-it-school-kensyu.com/wp-content/uploads/b72dbd174a0ae5941cc3ee903d04d985.png)
光ファイバケーブル
電気信号を光信号に変えるケーブルです。光の通路である「コア」を、コアに光を閉じ込めるための「クラッド」で囲い、その上を「外被」で覆う構成になっています。
伝送距離が長く、高速なデータ通信が可能な上に、ノイズが発生しませんが、
高価なケーブルとなります。
光ファイバケーブルは「SMF(シングルモードファイバ)」と
「MMF(マルチモードファイバ)」に分類できます。
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SMF:コアの直径が細く(約9㎛)、1つのモードで伝送するケーブルです。
伝送距離が長く、高速なデータ通信ができる反面、ガラス繊維を使うため取り扱いが難しい上に高価なケーブルとなります。 - MMF:SMFと比べコアが太く(直径 約50㎛)、複数のモードで伝送できるケーブルです。SMFと比べ、データの通信速度が低速でかつ伝送距離が短い反面、安価で丈夫なケーブルになります
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同軸ケーブル
![](https://kanda-it-school-kensyu.com/wp-content/uploads/8d7bf729a42e2879f5e78de4228d8ba8.png)
伝送用の「芯線(銅線)」を「絶縁体」で覆い、その上をコーディングしたケーブルになります。LANケーブルとして現在はあまり使用されませんが、ノイズの遮断に優れていることから、テレビの配線として使用されています。
シリアルケーブル
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シリアルケーブルとは、1ビットずつ送受信するシリアル通信用のケーブルです。コンピュータとその周辺機器を繋ぐ上で良く用いられます。
ストレートケーブル、クロスケーブル
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ツイストペアケーブルは配線の並び方によって、「ストレートケーブル」「クロスケーブル」の2種類に分類できます。
- ストレートケーブル:銅線の並び、色が同じケーブルです。
- クロスケーブル:ケーブル内で一部(または全て)の銅線が交差しているケーブルです。
銅線の両端にはそれぞれ連番が振られたピンがあります。
どちらのケーブルを使うかによって接続可能な機器が変わりますが、詳しくは次節で説明します。
クロスケーブルの分類
また、規格(通信速度、伝送方式、ケーブルの種類を表すもの) によって、クロスケーブルの銅線がどのように交差するのか、銅線の両端のピン番号が変わります。
具体的には「100BASE-TX」と呼ばれる規格のクロスケーブルの場合は「1と3、2と6のピン同士が交差」しますが、「1000BASE-T」と呼ばれる規格の場合は「1と3、2と6、4と7、5と8のピン同士が交差」します。
※LANケーブルの規格を「イーサネット規格」と呼びます。
規格名から帯域幅、ケーブルの種類を判断できますが、イーサネット規格については詳しくは次章で説明します。
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規格による分類
伝送速度、ケーブルの最大長などによる分類
イーサネット規格(通信速度、伝送方式、ケーブルの種類を表すもの)により、ケーブルの種類、伝送速度、ケーブルの長さを次の通りに分類することができます。
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※カテゴリー(CAT)について
ツイストケーブルについてはカテゴリー[数値](CAT[数値])という表記で分類することができます。
高速、高品質な通信を可能にするケーブルになるほどカテゴリーの数値は高くなります。