LINUXにおける主なセキュリティの設定
LINUXにおける主なセキュリティの設定
主なセキュリティ機能
SELinux
SELinux(Secure-Enhanced Linux)は、サーバーにアクセスできるユーザーを限定する(アクセス制御)ための、カーネルの制御機能です。
アクセス権限(パーミッション:読み込み・書き込み、実行)の内容や、アクセスできる対象を、細かく指定できるのが主な特徴です。
CentOS ではデフォルトで有効になっています。
firewalld(ファイアウォール)
Firewalldは、パケットフィルタリングの仕組みを有効にするためのサービスです。
パケットフィルタリングとは、アクセス対象を制御するための仕組みであり、
具体的には、コンピュータから送られてきたパケット(分割されたデータ)を、
IPアドレス(送り主は誰か)やポート番号(どのアプリケーションからの通信か)などの情報を元に、
通信を許可(拒否)するのかを判断、制御するためのものです。
セキュリティを無効化にする理由
この講座では、SELinuxとファイアウォールといった
セキュリティを無効化にするための設定をします。
これらのセキュリティが有効になっていることで、
特定のアプリケーション(プロトコルまたはポート番号)からの通信ができない可能性があるからです。
例えばWEBサーバーとしてWEBサイトを公開しているのに、 HTTP通信(ポート 80番)がブロックされていると、ブラウザからWEBサイトのデータが確認できません。
こういったことにならないよう今回、SELinuxやファイアウォールを無効にします。
※ 実際は、必要な通信をアクセス制限しないよう、状況に応じてセキュリティの設定を決める必要があります。