第1章 フレームワークとは

1.2 フレームワークのメリットとデメリット

■フレームワークのメリット

1 生産性の向上…アプリケーションのベース部分にフレームワークを利用することで、ベース部分の開発を省略することができる。その分メイン部分により多くの時間を注ぐことが可能。
2 均質な開発…フレームワーク利用ルールに従うことで一定の品質を保ったアプリケーション開発が可能。
3 テスト工程の短縮…フレームワークが提供する機能を利用することで、その部分の単体テストは行う必要がなくなる。
4 保守性の向上…ルールに基づき作成するのでアプリケーションの全体像の把握が容易になり、それに伴い保守性の向上も見込まれる。

■フレームワークのデメリット

1 利用コストが高い…使用するフレームワークの機能が増えれば増えるほど、構造や処理全体像を把握するのが困難。
2 学習期間が必要…フレームワークのルール(機能の使い方)を新たに覚える必要がある。
3 フレームワークのバグ…顕在化されていない不具合を取り込む可能性がある。
4 フレームワークの選定問題…開発するシステムにあったフレームワークを選ばないと開発要件を満たすことができなかったり、逆にフレームワーク仕様に合わせることで開発コストが掛かってしまう。

■まとめ

上記でまとめたようにフレームワークにはメリットだけではなくデメリットもあります。
その上でフレームワークの特性をきちんと把握し利用していくことができれば、システム開発を行う上で大変有用になります。

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