輻輳(帯域)制御
輻輳(帯域)制御
通信障害【復習】
輻輳(ふくそう)
一部にデータの通信が集中することでネットワークが混雑する状況を「輻輳」と呼びます。
データ通信が思うようにいかなくなる原因になります。
輻輳は転送するパケットの量がリンク(回線)の帯域幅(※)を超えた場合に発生します。
※帯域幅:1秒間に転送可能なビット数 ≒ 通信速度としても用いられる
そして、帯域制御とは、パケットの転送量が帯域幅を超えないようにすることを指します。
また、帯域幅は、通信事業者によって、CIR (認定情報速度)として、上限が定められており、上限値を超えると、転送したパケットが破棄されます。
そのため、上限値を超えないような帯域制御が必要になります。
二つの帯域制御について
QoSでは一定の通信速度を超えないような帯域制御としてポリシング、シェーピングといった方式があります。
- ポリシング:設定した通信速度(帯域幅)を超えたパケットを破棄する制御方式です。
- シェーピング:設定した通信速度(帯域幅)を超えたパケットを、超過分をバッファとしてキューに残しておき、通信に余裕ができたら超過分を転送する方式です。