コメント
4.4 コメント
少し大きな規模のプログラムになると、自分で書いた内容であっても、後で見返したとき、それぞれの箇所で何の処理をしているかがわからないことがあります。また、企業の開発では、複数のプログラマがチームになって1つのプログラムを作ったり、以前に作成されたプログラムを修正することがあります。このとき、他の人が書いたプログラムを読んで内容を理解する必要があります。
こういう場合に重要なのは、あらかじめ見やすいプログラムを書いておくことです。見やすいプログラムを書くためのテクニックとして、コメントがあります。
コメントとは、プログラムの中に書き残すことのできる、メモ書きのようなものです。コメントを残すことによって、何の処理をしているか、なぜその処理が必要か、ということを理解するのが簡単になります。コメントは、プログラムの動作には全く影響を与えません。
コメントの書き方には、1行の場合(「#」を使う方法)と、複数行の場合(「””” “””」を使う方法)の2通りがあります。
4.4.1 1行の場合
1行のコメントをしたい場合は行頭に「#」を使用します。「#」以降、その行の終わりまでがコメントになります。
4.4.2 複数行の場合
複数行のコメントを書く場合にはシングルクォーテーションを3つ( ‘’’…. ‘’’ )、またはダブルクォーテーションを3つ( “””…. “”” )で囲います。
「‘’’」と「‘’’ 」で囲まれた範囲、または「“””」と「“””」で囲まれた範囲がコメントとなります。