HANA概要
1. HANA概要
1. HANA概要
❏沿革
2015年 にS/4 HANAがリリースされました。
1年に一度、9月頃にメジャーチェンジ(=バージョンがあがる)されます。
また、そのバージョンで年数回のマイナーチェンジ(=サポートパッケージがあがる)が行われています。
HANAとは、一般的にはDBの名称として知られていますが、
SAPでは、それだけではなくその周辺の機能を含めにDB基盤の総称としています。
OLTP/OLAPの結合
OLTPとは、OnLine Transaction Processingの略で、「オンライン トランザクション処理」を意味します。
OLAPとは、OnLine Analytical Processingの略で、「オンライン 分析処理」を意味します。
BI機能の1つで、データベースに蓄積された膨大なデータに対し複雑な集計/分析を行い、素早くレスポンスを返してくれます。
OLTPの特長としては、伝票データの処理のように大量に発生する小さいサイズのデータ処理となります。
OLAPの特長としては、データを分析する為、非常に大きいサイズのデータ処理となります。
⇒その違いにより、これまでは一つのDBでは実現できずOLAPは別途分析専用のDWH(データウエアハウス)を用意する事が主流でした。
ただ、DWH更新にはOLTPで登録された大量データの集計が必要で、ユーザー影響(処理が遅くなる事)を考慮し夜間で行わる事が多くあります。
結果、リアルタイムでの分析が困難となっていました。
SAPは、In-Memory データベースであるHANAを採用する事で、大量データをリアルタイムで集計し分析する事を可能としました。
一つのデータベースでOLTP、OLAPの統合を実現しました。