購買の業務フロー
1.2 購買の業務フロー
購買の業務フロー
MMモジュールの販売・在庫管理を理解するにあたって、
まず一般的な企業内の、「購買」関連の業務がどのように行われるか、全体的な流れを見ていきましょう。
モジュールの内容を理解するにあたって、購買業務フローを設計するときのご参考として、
ここで購買プロセスの業務フローを紹介します。
図に記載されている各部門の役割をまとめると、以下のようになります。
- 仕入先:購買物品を提供する
- 生産・技術部門:購買物品を管理・提案する
- 購買部門:購買物品を購入する手続きを行う
- 経理部門:請求書等の確認・整理を行う
- 財務部門:支払手続きを行う
一般的な企業の購買業務が行われる流れは、図を元に説明すると以下のようになります。
①生産・技術部門で、ある資材の必要量を決定します。
②生産・技術部門で、資材の必要に応じて見積依頼を提出します。
③購買部門で、購買依頼書により仕入先を選定します。
④購買部門で、決まった仕入先に見積の提出を求めます。
⑤仕入先から、見積書を送ります。
⑥購買部門で、見積書を検討し、購買契約を結びます。
⑦購買部門で、正式に発注書を送ります。
⑧仕入先で、送られた発注書に応じて納品書を作成し、納品します。
⑨購買部門で、届いた資材について入荷、検収を行います。
(入庫場所に直接届く場合は、生産・技術部門が入荷・検収を行い、購買部門に報告することもあります)
⑩生産・技術部門で、資材を入庫します。
⑪購買部門で、請求書、納品書、仕入先伝票を経理部門へ送ります。
⑫経理部門で、請求書、納品書、仕入先伝票を確認します。
⑬経理部門で、仕入計上を行います。
⑭財務部門で、最終的に支払が行われば、終了になります。
上記の流れをまず把握した上で、これらのプロセスを効率的に行うための手段としてのMMモジュールの詳細について学習していきましょう。
※用語整理
入荷:商品や荷物が届くこと
入庫:商品や荷物を倉庫・保管場所に入れること