IPアドレスとは【復習】
IPアドレスとは【復習】
概要
インターネット上の住所
ネットワーク層(またはインターネット層)では、ネットワークの異なるコンピュータ同士の通信を行う上で、
主に通信の経路を決めるために必要な規格が用意されています。
当然、通信を行うために相手のコンピュータがどこにいるのか、場所を特定できていなければいけません。
「IPアドレス」はIPにおける通信相手を識別する番号であり、インターネット上における住所のようなものです。
IPアドレスにはIPv4とIPv6がありますが、この章では主に「IPv4」に限定してIPアドレスの解説をします。
※IPv6についてはネットワーク基礎2の第7章にて後述します
IPアドレスのイメージ
IPアドレスの構成:ネットワーク部とホスト部
ネットワーク部、ホスト部について
IPアドレスは、所属するネットワークを表す「ネットワーク部」、所属ネットワーク内におけるホストを表す「ホスト部」に分割できます。
「ネットワーク部」は住所に例えると『東京都』や『神奈川県』のような地域エリアを表し、
「ホスト部」や個々の家や部屋など世帯を表します。
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスについて
インターネットへ繋がっていないIPアドレス
ローカルネットワーク(インターネットに直接、繋がっていない)で使用するIPアドレスを
「プライベートIPアドレス」と呼びます。
一方、これまでこの章で紹介してきた、インターネットに直接繋がっているインターネット上で使用するIPアドレスを「グローバルIPアドレス」と呼びます。
グローバルIPアドレスは「IANA(ICANN)」という団体によって一元的に管理されています。
プライベートIPアドレスの役割
IPv4におけるグローバルIPアドレスは、インターネットが広く普及したことにより、
数が足りなくなることが危惧されてきました(IPアドレスの枯渇問題)。
しかし、プライベートIPアドレスの誕生によって、各コンピュータへグローバルIPアドレスを振り分ける必要がなくなり、
一つのグローバルIPアドレスで、複数のコンピュータがインターネットに接続できるようになりました。
プライベートIPアドレスは、電話でいうところの内線番号をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。