NATの分類
NATの分類
NATの一覧
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変化するNATは、以下の3つに分類できます。
- スタティックNAT
- ダイナミックNAT
- NAPT/PAT（IPマスカレード）
スタティック(静的)NAT
NATの対象である内部ローカルアドレス(プライベートIPアドレス)と内部グローバルアドレス(グローバルIPアドレス)のペアを、事前にNATテーブルに登録する方式です。
双方のアドレスは必ず1対1である必要があるので、必ずペアになるように登録します。1対1で対応させるので、内部ホストの数だけグローバルIPアドレスが必要です。
ダイナミック(動的)NAT
複数の内部グローバルアドレス(グローバルIPアドレス)を事前にプールで用意し、通信時にアドレスプールから未使用のグローバルIPアドレスが、動的に内部ローカルアドレス(プライベートIPアドレス)に割り当てる変換方式です。
アドレスプールから未使用のグローバルIPアドレスが選択されるため、通信の度に毎回、同じグローバルIPアドレスが割り当てられるわけではありません。
NAPT/PATとは
概要
スタティックNATやダイナミックNATは、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを1対1で紐づける必要があるため、内部ホストの数に応じてグローバルIPアドレスが必要になります。
一方、NAPT(Network Address Port Translation)は、ポート番号も変換の対象に加えることで、1つのグローバルIPアドレスで、複数のプライベートIPアドレスを変換の対象にすることができる方式です。
またNAPTのCisco版をPAT(Port Address Translation)と呼びます。
