ルーティングの処理の流れ

ルーティングの処理の流れ

全体の流れ

ルータが転送元からパケットを受け取ってから転送するまでの処理の流れを、以下の通りにまとめました。

  1. 転送(送信)元からパケットを受け取る
  2. ルーティングテーブルから次の転送先を決める
  3. イーサネットヘッダを修正した上で転送先へ転送

転送(送信)元からパケットを受け取る

まず転送元からパケットを受け取ります。
パケットの中身を確認するため、ルータは非カプセル化を行うことで、第3階層目のIPヘッダや、
第2階層目のイーサネットヘッダを確認することができます。

IPヘッダの中身について

確認すると宛先IPアドレスには最終的に到達地点である宛先のIPアドレス、
送信元IPアドレスには送り元のIPアドレスが指定されています。

イーサネットヘッダの中身について

一方、宛先MACアドレスについては転送元から見た転送先、つまりはデータを受け取ったルータの
MACアドレスが指定されており、また送信元MACアドレスには、直接データを転送してきた一つ前の
転送元のMACアドレスが指定されています。

2. ルーティングテーブルから次の転送先を決める

既に説明させていただいた通り、ルーティングテーブル、ARPテーブルを元に次の宛先を決定します。

3. イーサネットヘッダを修正した上で転送先へ転送

イーサネットヘッダの中の、宛先MACアドレスを先ほど次のMACアドレスに、送信元MACアドレスに変更し、転送元のルータの転送口である(転送先のネットワーク側の)イーサネットのMACアドレスに変更します。

修正が完了したらカプセル化し、転送します。


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