トランスポート層の概要
トランスポート層の概要
トランスポート層の役割(復習)
通信における信頼性を確保するための規格
「トランスポート層」は、アプリケーションと信における信頼性を担保するための層です。
メールデータのように宛先へ過不足なくデータを送り届けるのか、または通話データのように
多少のデータの破損は合ってもスピード重視でデータを送り届けるのかなど、
データの種類に合わせてユーザーの要望に答えることが主な役割です。
具体的には
- 一度に送るサイズを既定のサイズに合わせ、分割してデータを送る
- 分割されたデータを元に戻す
- 通信状態を確認する
- 異常事態が発生した場合の対処
などの役割があります。
トランスポート層の役割②:ポート番号とは
アプリケーション、プログラムの識別を行うもの
実際の通信では、ユーザーは、ChromeやSkypeなどのアプリケーションを介して通信を行います。
トランスポート層では、コンピュータに届いたデータを、正しくアプリケーションに届けるための役割を果たします。
IPアドレスだけでは、宛先のコンピュータにデータが届いたところで、どのアプリケーションへ転送すればよいのかわかりません。
コンピュータ内には通信可能なアプリケーションが多数あるため、アプリケーションを識別するための番号である、ポート番号を使用します。
またポート番号により1台のコンピュータで複数のアプリケーションを同時に使用できることを「セッション(通信の開始から終了)の多重化」と呼びます。