管理システムを使わずにインストールする方法

管理システムを使わずにインストールする方法

パッケージ管理システムを使わずにインストールするには

復習になりますが、パッケージ管理システムを使わずにインストールをする方法について、再度確認ましょう。使用するコマンドも併せてまとめると、大体、次の手順になります。

1) 指定のパッケージのファイル(tar.zip)をダウンロード

wget パッケージファイル.tar.gz のURL

2) ダウンロードしたファイルを解凍

tar -zxvf ダウンロードしたファイルのパス

3) 解凍(展開)先のパッケージのフォルダへ移動

cd 解凍先のパッケージのフォルダ

4) Configure

環境変数やライブラリの設定・設置が、正しいかの確認

.configure

5) コンパイル (makeコマンドを使用)

コンピュータが実行できるようプログラミング言語を機械語に変換(バイナリファイルを作成)します

make

6) インストール (make installコマンドを使用)

作成したバイナリファイルを対象のディレクトリにコピーします。

make install

実例:nkfパッケージの最新バージョンをインストールする ※実施不要

1) ダウンロードするファイルのURLを確認する

a) nkfダウンロードサイト(http://sourceforge.jp/projects/nkf/)をブラウザで開きます。

b) 「ダウンロードファイル一覧」をクリックし

c) 表示された画面の左下「最新2.1.5(2020年1月時点)」を右クリックし、リンクのアドレスをコピーをクリックします

2) 指定のパッケージのファイル(tar.zip)をダウンロード

[root@localhost ~]♯wget https://ja.osdn.net/projects/nkf/downloads/70406/nkf-2.1.5.tar.gz/ -O nkf-2.1.5.tar.gz

3) ダウンロードしたファイルを解凍

[root@localhost ~]♯tar -zxvf nkf-2.1.5.tar.gz

4) 解凍(展開)先のパッケージのフォルダへ移動

[root@localhost ~]♯cd nkf-2.1.5

5) コンパイル + インストール

[root@localhost nkf-2.1.5]♯yum -y install gcc
[root@localhost nkf-2.1.5]♯make && make install

6) ダウンロード・解凍時に作成されたディレクトリ・ファイルの削除

[root@localhost nkf-2.1.5]♯cd
[root@localhost ~]♯rm -rf nkf-2.1.5
[root@localhost ~]♯rm -f nkf-2.1.5.tar.gz

7) nkfコマンドが使えるように設定する

nkf(文字列変換)をコマンドとして利用できるようにするため、 「/usr/local/bin/nkf」から「/usr/bin/nkf」へシンボリックリンクを張ります。

[root@localhost ~]♯ln -s /usr/local/bin/nkf /usr/bin/nkf

以上の内容で、この章が終わります。


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