データ型の種類
4.1 データ型の種類
プログラムでは、多くのデータを扱います。
データとは、様々な情報を表現したもので、そのデータを具体的に表現したものが「値」です。例えば、鉛筆、ボール、コップなどは、「物」を表現している値であるといえます。また、100g、50分などは、分量や時間などの「数」を表現している値であるといえます。
これらのデータは、その種類によってグループ分けすることができますが、プログラムにおいてこのグループ分けをデータ型と呼びます。
よく利用される基本的なデータ型には、次のようなものがあります。
1. 整数(int型)
小数を含まない値を扱うためのデータ型。
例:0、 1、 100、 999、 -123
2. 小数(float型、double型)
小数を含む値を扱うためのデータ型。
例:1.23、3.14、 -99.9
3. 文字(char型)
1文字を扱うためのデータ型。シングルクオテーション(‘)でくくります。
例:’A’、‘B’、’z’、 ‘あ’、’ア’
4. 文字列(String型)
文字列を扱うためのデータ型。ダブルクオテーション(“)でくくります。
例:”ABC”、“TOKYO”、“プログラミング”
5. 論理型(boolean型)
「真」「偽」を扱うためのデータ型。
例:true, false
図 4.1.1 : データ型の種類
文字列を扱うString型以外は、最も基本的なデータ型で基本データ型(プリミティブ型)と呼ばれます。一方、String型は「参照型」と呼ばれます。