Webについて

1.2 Webについて

 「JSP/サーブレット」について学習する前に、「JSP/サーブレット」が活躍する場所であるWebページのWWW(World Wide Web)の仕組みについても知っておきましょう。WWWは、簡単に言うと、Webページをネットワーク上で利用するための仕組みのことです。

1.2.1 インターネットの住所(URL)について

 私たちはインターネットを利用してさまざまなWebページにアクセスします。WebブラウザのアドレスバーにURL(Uniform Resource Locator)というインターネット上の住所を示す情報を指定したり、Webページ上にあるハイパーリンク(URLが設定されています)をクリックしたりすると、目的のWebページへ行くことができます。
 URLとは以下のような表記のことをいいます。

 http://www.kanda-it-school.com/index.php
 上記のURL(神田ITスクールのオフィシャルページ)は、インターネット上に存在する情報がどこにあるかを表しています。WebブラウザからURLを指定することで、「どこそこのサーバにある、なになにのファイル」というように、目的の情報を特定することができます。
 一般的なURLは図1.2.1のような構造をしています。

図 1.2.1: URLの基本構成

 ところで、最後のファイル名が省略された形のURLを見たことがないでしょうか?
 http://www.kanda-it-school.com/
 上の図の①と②までのURLでアクセスされた場合に、Webサーバの設定によって任意の別のファイルへアクセスするようにもできます。この設定については2.2.5項で説明しますので、そちらを参照してください。

1.2.2 Webページを見ることができる仕組み

 私たちは、普段何気なくWebブラウザにURLを入力したり、画面上のリンクをクリックしたりしますが、そのとき、Webサーバと通信(データの交信)が行われています。
 前項で学習しましたが、URLにはサーバ名とファイル名が含まれており、Webブラウザからアクセスしたときには、そこで指定したサーバに対してファイルをください、という要求を行っています。要求されたWebサーバは、該当のファイルデータをWebブラウザに応答として送信します。指定のファイルがあれば該当のWebページが表示されますが、無い場合はエラー画面が表示されます。
 このときのWebブラウザからの要求をHTTPリクエストといい、対してWebサーバからの応答をHTTPレスポンスといいます。HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)とは通信方式の1つです。

図 1.2.2: WebブラウザとWebサーバの通信


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