変数に別の変数を代入
4.6 変数に別の変数を代入
変数に代入できるのは、値だけではありません。変数に変数を代入することもできます。
ある変数を別の変数に代入することにより、2 つの変数は同じ値を持つようになります。
書式は次のようになります。
この凡例は、変数 y の値を変数 x に代入していることを示しています。
4.6.1 変数を別の変数に代入するプログラム
では、変数に別の変数を代入するプログラムを作って、実行結果を確認してみましょう。
① ソース・フォルダー :myproj_intro/src
② パッケージ :jp.co.f1.intro.ch4
③ 名前 :ChangeValue2
④ 作成するメソッド・スタブの選択:public static void main(String[] args) にチェックを入れる
➢ ChangeValue2.java
package jp.co.f1.intro.ch4; public class ChangeValue2 { public static void main(String[] args) { //東京スカイツリーの高さを管理する変数 int tokyoSkyTree; tokyoSkyTree = 634; System.out.print("東京スカイツリーの高さは、"); System.out.print(tokyoSkyTree); System.out.println("メートルです。"); //世界一の塔の高さを管理する変数 int highestTower; highestTower = tokyoSkyTree; System.out.print("世界一高い自立型鉄塔の高さは、"); System.out.print(highestTower); System.out.println("メートルです。"); } }
実行結果
解説
8 行目で、変数 tokyoSkyTree を宣言し、9 行目で変数 tokyoSkyTree に値を代入します。
図 4.6.1 : 変数の値の代入
11~13 行目が実行されると、「東京スカイツリーの高さは、634 メートルです。」と表示されます。13 行目はprintln メソッドなので、文字列の後に改行を行なうので、その次の文字列は改行後に始まります。
16 行目では、変数 highestTower を宣言しています。初期化は行っていません。
図 4.6.2 : 変数を宣言
17 行目で変数 highestTower に変数 tokyoSkyTree を代入しています。つまり、変数 highestTower に変数tokyoSkyTree の値をコピーしているとも言えます。
図 4.6.3 : 変数の値のコピー
変数 tokyoSkyTree をコピーした値を代入しているので、変数 highestTower も同じ値が表示されます。