変数名のつけ方
4.3 変数名のつけ方
変数は、「データ(値)を保持しておく箱」です。箱は、そのなかに何が入っているかがわかるように、あるいは別の箱と区別できるようにしておく必要があります。先程の事務処理の例で言うと、箱に「請求書」や「注文書」などと書いたシールを貼り付ける必要があるかもしれません。このように、データを入れるための箱につける名前を変数名といいます。
変数名を付ける時の規則は次のようになっています。
・ 使用できる文字は A から Z、a から z、0 から 9、アンダーバー(_)、$
・ アルファベットの大文字と小文字は区別される。
・ 先頭文字には数字の 0 から 9 は使用できない
・ Java のキーワード(予約語)は使えない。
・ 長さの制限はない。
1. 先頭は数字以外にする
先頭文字に数字は使えませんので、下記のような識別子名は、エラーになります。
2. 大文字と小文字は区別される
また、大文字と小文字は区別されますので、下記のような変数名は全て違う名前となります。
3. 「キーワード」は使用禁止
キーワードとは、Java において、特定の目的のために定義されている予約語のことです。これらをそのまま使うことはできません。
予約語 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
abstract | assert | boolean | break | byte | case | catch |
char | class | const | continue | default | do | double |
else | enum | extends | final | finally | float | for |
goto | if | import | instanceof | int | interface | long |
native | new | package | private | protetecd | public | return |
short | static | strictfp | super | switch | synchrnized | this |
throw | throws | transient | try | void | volatile | while |
camel case と snake caseJava の変数名を付けるときは、camel case と呼ばれる表記手法を使うのが一般的です。これは、一番最初の単語の頭文字を小文字にし、2 つ目以降の単語の頭文字を大文字にする書き方です。camel case と呼ぶのは、繋がった各単語の頭文字が、まるでらくだのコブのように見えるからです。
(例:my name ⇒ myName)
また、単語をアンダースコア( _ )で繋げる snake case という命名方法もあります。(例:my name ⇒ my_name)開発の現場では、そのプロジェクトごとに命名規則が厳格に決められていることがありますので、その現場のプロジェクトリーダーなどに確認しましょう。