第4章 初めてのSpringアプリケーション

4.3 簡易ログインアプリケーション作成(@RequestParam版)

4.3.1 アプリケーションの概要

1

アプリケーション作成の目的
このサンプルプログラムは、Springでログイン操作を行うプログラムです。ブラウザのアドレス欄からURLとしてIDとパスワードを入力してアクセス後、その画面で受け取ったパラメータを表示する仕様です。
4.1で作成したプロジェクトをもとに、パラメータを利用するアプリケーション作成を学習していきます。

2

作成手順の概略
以下簡易ログインアプリケーションの作成手順の概略を示します。

  • プロジェクト準備

    パッケージ作成を行う。

  • クラスファイル作成

    LoginParamController.java作成を行う。

  • アプリケーション実行確認

    作成したアプリケーションにアクセスし動作確認を行う。

3 作成アプリケーション完成イメージ


図 4.3 1:アプリケーション完成イメージ

4 簡易ログインアプリケーションのプロジェクト構成(完成状態)

4.3.2 プロジェクトの準備

1 パッケージの作成


図 4.3 2:パッケージ作成画面1


図 4.3 3:パッケージ作成画面2


図 4.3 4:パッケージ作成画面3

4.3.3 クラスファイルの作成

2 クラスファイルの作成

「LoginParamController.java」クラスファイルの作成とソースコードの記述

図 4.3 5:クラスファイルの作成画面1


図 4.3 6:クラスファイルの作成画面2


図 4.3 7:クラスファイルの作成画面3

作成した「LoginParamController」クラスファイルに以下に示すソースコードを記述する。

■ソースコード
【ファイル名:LoginParamController.java】

    package jp.co.f1.spring.login;

    import org.springframework.web.bind.annotation.RestController;
    import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
    import org.springframework.web.bind.annotation.RequestParam;

    @RestController
    public class LoginParamController {

      // 「/loginParam1」へアクセスがあった場合
      @GetMapping("/loginParam1")
      // GETパラメータ(必須)を受け取る
      public String loginParam1(@RequestParam String id, @RequestParam String pass) {
        // GETパラメータが空文字だった場合
        if (id.equals("") || pass.equals("")) {
          return "ログインに失敗しました。";
        }
        return "ログインに成功しました(ID:" + id + "、PASS:" + pass + ")";
      }

    }
    

図 4.3 8:LoginParamController.javaソースコード記述結果

4.3.4 アプリケーションの実行

1

アプリケーションにアクセス(正常なパターン) 以下のアドレスから簡易ログインアプリケーションにアクセスします。 URL:http://localhost:8080/loginParam1?id=001&pass=aaa


図 4.3 9:アプリケーションアクセス画面(正常なパターン)

2

アプリケーションにアクセス(エラーとなるパターン) 以下のアドレスから簡易ログインアプリケーションにアクセスします。 URL:http://localhost:8080/loginParam1


図 4.3 10:アプリケーションアクセス画面(エラーとなるパターン)

NEXT>> 4.4 簡易ログインアプリケーションの説明(@RequestParam版)