概要

8.1 概要

 ここからは、Eclipseを使ったデバッグの流れについて解説していきます。
 デバッグとは、プログラムの誤り(バグと呼ばれる)を探し、取り除くことです。プログラムは人間が作成するため、どうしても誤りが混入してしまいます。そのため、デバッグはプログラム開発過程において非常に重要な意味を持ちます。
 デバッグの使い方を確実に習得することが、今後のプログラミングのレベルアップをスムーズにします。本章では、デバッグを行なう際の流れについて、詳しく説明を行なっていきます。しっかりとデバッグの流れを理解できるようになりましょう。

8.1.1 デバッグの流れを知るための簡単な数字当てプログラム

 次のプログラムを作成し、実際にEclipseによるデバッグを行ない、流れを確認します。
 これは、ランダムに作成した0-9の数字と、ユーザーが入力した値を比較し、一致すれば「【当たり】」、不一致なら「【ハズレ】」と表示するだけの簡単なプログラムです。

① ソース・フォルダー      :myproj_intro/src
② パッケージ          :jp.co.f1.intro.ch8
③ 名前             :DebugTest
④ 作成するメソッド・スタブの選択:public static void main(String[] args) にチェックを入れる

➢ DebugTest.java

package jp.co.f1.intro.ch8;

import java.util.Scanner;

/*
 * ランダムに作成した数字とユーザーが入力した数字を比較し、
 * 一致したら「当たり」、不一致なら「ハズレ」と表示するプログラム
 */

public class DebugTest {

	public static void main(String[] args) {

		int randomNum = (int)(Math.random() * 10); // ランダムに生成した0-9の数値
		int playerNum;

		System.out.print("0から9までの数字を入力してください>");
		playerNum = readInt();

		//ランダムに生成した数値と、ユーザーが入力した数値を比較する
		if(randomNum == playerNum) {
			System.out.println("【当たり】");
		} else {
			System.out.println("【ハズレ】");
		}
	}

	/*
	 * ユーザーに値を入力させる。
	 *
	 * @return 入力された数値。
	 */
	static int readInt() {
			Scanner scan = new Scanner(System.in);
			int i = scan.nextInt();
			return i;
	}

}

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